私たちは、地球温暖化や地下資源の枯渇への対応が人類共通の重要課題との認識にたち、全社の環境経営への取組として、建築工事、土木工事、産業廃棄物収集運搬・処分の事業活動における環境負荷を低減するとともに、自らが施工する工事、受託した産業廃棄物の収集運搬・中間処理等に関して環境配慮を図ります。
建設廃棄物には、主に現場事務所等から排出される一般廃棄物と事業に伴って生じる産業廃棄物の2種類があります。当社では、産業廃棄物である「建設汚泥*注」をリサイクルする事業を行っています。 無機性汚泥の運搬・処分を受託し、法令に沿い責任を持って適正処理を徹底し、建設汚泥は全量、改良土にリサイクルしています。改良土は定期的に品質試験を行っており、安全で環境にやさしい土木資材です。
*注 建設汚泥・・・含水率が高く微細な泥上の掘削物。(掘削物を標準ダンプトラックに山積みできず、またその上を人が歩けない泥状の状態(コーン指数がおおむね200kN/m2以下または一軸圧縮強度がおおむね50kN/m2以下)
・ 土の性質は良質で締まりも良く、作業性も良好です。
・ 土の性質が均一であるため、取扱いが容易で、多様な用途に利用可能です。
・ 数日で第2種改良土(コーン指数800KN/㎡以上)まで強度増加します。
・ 強度発生が早いため、早期運搬・利用が可能です。
・ 改良土は、雨水等による再泥化もなく、鋭敏性の小さな、良質な土木資材です。
・ 適正な品質管理のため、土壌分析試験等の試験を定期的に行っています。
・ 改良土は、広島県リサイクル製品に登録されています。(登録番号1-121)
マニフェストには、複写式の紙マニフェストとマニフェストの情報を電子化し、排出事業者、収集運搬業者、処分業者の三者が情報処理センターを介したネットワークで情報のやり取りを行う電子マニフェストがあります。電子マニフェストは紙マニフェストの運用に伴う煩雑な管理が不要になります。当社は、処分業者として電子マニフェストに対応しています。(e-reverse.com登録)
施設に搬入された建設汚泥は、改良土にリサイクルされます。
建設発生土(泥土状)およびトンネル掘削濁水・浄水場濁水の脱水ケーキや生コンスラッジ等の産業廃棄物である無機性汚泥にセメント系添加剤を加え粉砕機、混水混練機、真空押出形成機等を使用して、製造した混合改良土や固化改良土は、安定した品質を保ち、土木材料として多種多様な用途に利用できるリサイクル製品(資源循環)の製造システムです。
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① 掘削 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
② 建設現場からの排出 | ||
③ リサイクルプラントへの 搬入 |
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④ 混練機での改良 | ||
⑤ 改良土製造 | ||
⑥ 埋戻し利用・販売等 |
施設の種類 | 混合固化施設 | 保管施設 | ![]() |
処理の能力 | 汚泥 600t/日(8h) | 680㎡、1383㎥ | |
処理する産業廃棄物の種類 | 汚泥(無機性に限り、判定基準に適合しないものを含まない。)(特別管理産業廃棄物であるものを除く。) | ||
産業廃棄物処理業許可番号 | 収集運搬業 第03409111977号(広島県) 処 分 業 第07320111977号(広島市) |